Blog講評会。Sさんの平面構成。 - 中風美術研究所 | 岐阜の美大・芸大受験予備校
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2017.11.10

Blog講評会。Sさんの平面構成。

ゲームデザイナー志望のSさんの平面構成です。ある感情や、概念、事柄を視覚上に表す訓練をしています。いつも静かなSさんの感情をどこまで引き出せるか、と、テーマをRAGEにしました。SさんにとってのRAGEは、フィルターを一つ越えてようやく出てくる感情のようです。曇りガラスを溶かし、溶岩のような怒りがふつふつと湧いてくる、といった。

話は変わりますが、常識的に考えると、「怒り」は、慎むものであったり、むき出しにすることは「人間が出来ていない」、証拠だったりします。しかし、われわれのような表現者にとっては、「怒り」は重要なモチベーションとなります。人はいつまでも「怒」っている状態ではいられませんから、諦めてしまうか忘れるか、で無ければ、なんとかその状態を改善しようとするものですし、また、あってほしい、あるべき姿、すなわち理想どうりに物事が進まないので「怒る」わけですから、そういった、こうあれば良いなあ、と思えるようなベストな「理想」像が、作品になります。

したがって、「怒り」をおぼえた瞬間、それを外に出すことはしないですが、忘れないように、心のブラックボックスにしまっておく必要があります。

と考えると、SさんのRAGEは、もともとが創作上でのことですから、もっと出ても良いのではないでしょうか。

 

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