Blog講評会。F君のブルータス。ミケランジェロ。 | 中風美術研究所 | 岐阜の美大・芸大受験予備校
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2017.11.21

Blog講評会。F君のブルータス。ミケランジェロ。

一族郎党30名が、ミケランジェロの活躍で暮らしていました。甥のレオナルドの浪費がひどく、おじさんは、注文主の教皇や領主に生殺与奪と制作を天秤に図られ脅されて、現場に縛り付けられお金を使う余裕もなく、小言と泣き言の混ざった手紙を出しています。そんなミケランジェロは、封建的な独裁者に対して反発心があったに違いなく、ブルータスにはそのようなテイストが遺憾なく表現されているように思えます。

F君は、そんなブルータスをよく捉えていると思います。実際の視点からの寸法では、頭部は少し小さめにしてあります。立体物として眺め、それを平面(紙)の上で再現するには、明度対比による面積の錯視もあるので、デスケルや測り棒に頼らず、自分の視点、感性にまかせ、デフォルメします。

がんばれ、F君。

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