(張間さん。以降、Hで。現在ロンドン。)テート・モダーンにRothkoの作品が特別に展示されていて、
(中風美術研究所所長。以降、所長で。当たり前ですが、岐阜です。)ロスコは好きです。良かったですか?
(H)あの部屋に入ると独特な雰囲気が。
(所長)透過してませんか?
(H)……びっくりでした。
(所長)こちらの世界と死後の世界。
(H)そうです!30分ほど座って、じっくり見て出ました。
(所長)ロスコも自殺してしまいましたね。
以上、テートモダーンにて。
以下から、ローマです。
(H)あのコロッセウム(日本語読みで)は感動です。
(所長)紀元前ですね?(←間違えている。恥)
(所長)いや、コロッセウムは紀元80年でした。
(所長)(次々と素晴らしい画像が送られてくる。何枚か前の。)ミケランジェロを有名にしたピエタですね?あとはシスティナ礼拝堂ですか?
(H)そうです!
(所長)すごい!
(H)あのお墓はラファエロのお墓。
ピエタ。彼のサインが唯一入っているものですね。
(所長)ですか。
(H)彼が夜中に来て、こっそり自分のサインを入れたものです。
(所長)途中、ラファエロのアテネの学堂ありましたね?(ラインなので、話題はちょっと錯綜する。)
(H)あと、彼は二度とサインを入れていないんです。
(所長)話は錯綜しますが、何年か前、ピエタの指を折った人がいました。とても悲しかったです。(サインを)なぜしなかったのかなあ。しなくても、第一級の芸術家として認められたからです?
(所長)みんな(ミケランジェロを)知っている。
(H)彼は…神に捧げるものに、
(所長)なるほど。(←早合点している。)
(H)自分の名前を入れる必要が無いと思ったんでしょうか。と、私はその場で感じました。昔と今は時代が違うので。
(所長)サン・ピエトロのピエタは(ミケランジェロ)25歳。
(H)とても美しかったです。神様が、
(所長)大好き。(←ピエタが。また、錯綜してます。)
(H)唯一送り出した、愛する弟子のような。彼の人生はとても寂しい。そのものでしたけど。
(所長)ピエタからダビデでフィレンツェ、ローマの大スターとなり、彼のプロジェクトは誰もが知っていましたね。
(H)そうです。
(所長)そう。
(H)天井画はため息で。
(所長)すごい遠近感ですね。
(H)言葉が出ないんです。
(所長)はー、
(H)本当に同じ人間がやった仕事なのかと。。
(所長)同じ人間に思えない。
(H)それで。。。神様が。。。送り出したものだと、それに気づきました。言葉で表現は無理です。ただ、敬を表すのみでした。
(H)あとは、ローマの建築を見て回りました。ローマで3泊だったので、バチカンとコロッセウムだけ行ってきました。
(所長)レオナルドにしても、芸術に愛されていますね。
(H)イタリア人は、レオナルド大好きですね。とにかく日本は日本の良さもいっぱいありますが、ヨーロッパはどこに行っても芸術が常に生活のなかにあるんです。
(所長)ありがとうございます。
所長の眇め:先日、岐阜市でレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ展をやっていました。出口でどちらが勝ち?というナンセンスなアンケートがありましたが、23歳年上のレオナルドが、理想的な自然描写を完成したからミケランジェロも生まれた。と書きました。
張間さんは、私の美術研究所でデッサンを学びました。その後、カリフォルニア州パサデナにある、アートセンター カレッジ オブ デザインに学び、帰国後、名古屋芸術大学に社会人入学され、大学内で選抜されて、この冬、イギリスのUniversity of Brightonに短期留学をしています。