所長日記。不思議な自転車。 - 中風美術研究所 | 岐阜の美大・芸大受験予備校
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2019.04.23

所長日記。不思議な自転車。

4月20日の日曜日、朝、自宅から、西へ10分くらい歩いていくと岐阜信用金庫の北側駐車場に僕の自転車が放置されていた。4月12日土曜日に、ここからさらに西に15分歩いたところにある高島屋の北側の敷地内に自転車を停めて、近くで夕飯を食べたのだが、少しアルコールも入ったため、後日取りに来ようと置いておいた、ところが翌日から大変忙しく、結局5日後の木曜日に、まずいと思いながら取りに行った。ところが、嫌な予感が的中して、そこにない。しっかりと鍵をしたはずなのに、ない。途方にくれた。なぜなら、この自転車は妻が新しい自転車を買ったので古い方を僕にくれたので、大切にしなければならなかった。その翌日金曜日、午前中の仕事を終えた僕は、やはり1時になってもう一度高島屋に自転車を探しに行ったのだった。やはりない。ダメ元で、搬入口のガードマンに自転車は撤去されることがあるかと聞いた。すると、時々岐阜市が撤去すると言うので、電話をしたところ、撤去自転車の置き場に、ちょうど古いクリーム色の自転車が今日届いたと言うので、岐阜市北辺の撤去自転車置き場まで見に行った。すると、そこにあったクリーム色の自転車は、恐れたとおり妻のくれたものではなかった。管理のおじさんが、とても気の毒そうにしてくれた。そして、5日間放置したために、盗まれてしまったことを後悔した。それから、さらに2日後の朝、つまり最前に書いた20日の日曜日であるが、我が家から走る何本本の道を偶然選び、わずか10分程度の道端に、なんと盗まれた自転車が鍵をしたまま放置されているのを見つけてしまった。今妻は、遠く離れた実家のそばで、ぼくと離れて住んでいて、この自転車は、その象徴のようなものだから、こうしてまた僕の手のもとに戻った事は、なぜか因縁のようなものを感じ、その偶然に、恐ろしくなった。

この自転車は、いつもこうして我が家の駐車場に置かれている。これが20年来の見慣れた風景なのだ。そして恐ろしいほどの確率でまた我が家に戻ってきた。

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