岐阜市歴史博物館で、明後日まで、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ展が開かれています。
写真は、ミケランジェロが途中まで彫り進めたキリスト像ですが、顔、写真では左目の鼻より、濃い影で見えにくいですが、に、黒い縦筋が表れ、放棄したのを、弟子が完成させたものです。
レオナルドによって、理想美と写実が、美術史上初めて合致しました。23歳年下のミケランジェロとの共通点は、理想的な人体の創造。モナリザは、1503年に描き始められ、1506年に完成された、とされますが、レオナルドにとって、ゆるぎのない理想的な姿にするために、何回も何回もデッサンをして試行錯誤を重ねたのです。
ミケランジェロも、いくつもデッサンを重ね、蝋や粘土でモデルを作った上で、大理石像を彫りました。
デッサンこそが、天才たちの頭脳の中にイメージを現実として可視化するツールだったのです。