雑誌やポスターなどのグラフィックデザイナーを育てる大学入試には、こうして、色彩構成とか、平面構成と呼ばれる実技試験が実施されます。この場合は、DRAMAという言葉をどうデザインするか、という課題です。Sさんは右上から左下に遠近感のある青を主張色にした空間を設定して、右上入り口から逆光を射し、これから登場する人物の足の影を用いて表現しました。こうして、実際に人物を登場させないのに、その人のこれからの「DRAMA」を暗示させています。スリット状のラインからも光が漏れている様子が、何かありそうな期待感をもたせます。