一昨年、加納高校美術科3年生だったSくんは、中風美術研究所でしっかりデッサン力を身に着け、今年東京の予備校に通って一浪で東京藝術大学デザイン科に合格したことを、写真のお菓子をお土産に、報告しに来てくれました。本当に良かった。一年間どうだった?という問いに、先行きの不安で何回か気持ちが折れそうになった、と言います。人生は致死率100%だからこそ、アートやデザインが生きる喜びで周りの人々を照らさなければ意味がないのですが、Sくんのそうした不安をSくん自身が乗り越えたからこその合格だと思います。この一瞬を大切にして行く限り、デザインの世界で生きていく道標が、彼の足元をいつも照らすでしょう。おめでとう。