ひさびさの河原です。長良橋北西。水面に近づくのに、ゴロゴロと大きな石の天辺を選び、踏んでいくにも歩きにくく、接地面によって足首が様々な角度となり、体幹を結構使うものだなあ、と、還暦近くなってしみじみと実感するなか、石にニヤリとされた。バッタにも似ているので、バッタ石と名付けた。
曇りです。満々と水を溜め、長良川はたゆとう。低く脈の続く濃尾平野北端の、昔話のような山々に比べ、突然ヘソのように屹立する、金華山。
長良橋。30年近くまえ、橋の真ん中から大型ダンプが落っこちて、川の真ん中でキッチリと逆立ちしていた。真夜中に、眩しい照明車に照らされ、クレーン車二台で引き上げていたシーンは、未知との遭遇のようだと思った瞬間、ドライバーの死が頭をよぎり、不謹慎だ、と悼んだ。
